ハンドボール部員に丸刈り強要、元顧問の中学校教諭を停職３か月…外部コーチの教諭も減給処分

　大阪府豊中市立中の男子ハンドボール部で２０２１年、当時の部員が顧問の男性教諭に丸刈りを強要されたと、保護者から訴えがあった問題で、市教育委員会は４日、部員を精神的に追い込んで丸刈りにさせたなどとして、顧問だった男性教諭（４８）を停職３か月の懲戒処分とした。

　市教委によると、男性教諭は２１年１〜２月、一部の部員の課題提出が遅れた際、「先輩たちは丸刈りにしてきた」などと発言。結果として、部員約１０人が連帯責任で自主的に丸刈りになった。同６月にも同様の発言で５人が丸刈りになった。

　市教委は一連の行為を、「部員の意思を尊重せず、精神的な苦痛を与えた」と認定した。

　市教委は、同部の外部コーチだった市立小の女性教諭（５１）についても、退部を申し出た部員に「辞めるなら関係者全員に謝ること」と発言したなどとして、減給１か月（１０分の１）の懲戒処分とした。