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日立造船子会社、船舶用エンジンの燃費性能データを改ざん…国交省が立ち入り調査へ

読売新聞 / 2024年7月5日 20時12分

国土交通省

 日立造船は5日、船舶用エンジンを製造する子会社2社が燃費性能のデータを改ざんしていたと発表した。不正は1999年9月以降に出荷した船舶用エンジン1364台に上り、実際よりも性能が高いように偽っていた。

 発表によると、子会社2社は、顧客に示す試運転の成績書で、一定の出力に必要な燃料消費量を示す「燃料消費率」を改ざんしていた。不正は出荷した1366台のほとんどで行われていた。出荷前の試験で、燃料消費率を顧客が求める仕様の範囲内に収めたりデータのばらつきを抑えたりするため、実際と異なる燃料消費量が表示される装置を使っていたという。

 この問題を受け、国土交通省は5日、日立造船と子会社の計3社に対し、海洋汚染防止法に基づき、不正の全容解明と再発防止策の策定を進め、8月末をめどに報告するよう指示した。

 国交省は今月8日以降、工場に対して同法に基づく立ち入り調査を行う。窒素酸化物(NOx)規制の順守が確認されるまで、船舶用エンジンに必要な関連証書の交付も停止。その間、エンジンの出荷はできなくなる。

 一方、IHIと日立造船のグループ会社で同様の問題が相次いだことを受け、国交省は他の船舶用エンジンメーカー19社に対し、不正の有無を社内調査し、9月末までに報告するよう指示した。

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