1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

金型を下請けに無償保管させていたトヨタ系に、公取委が再発防止勧告…最大10tなど664セット

読売新聞 / 2024年7月5日 18時26分

公正取引委員会

 自動車部品の大量生産に必要な金型を下請け業者に無償で長期間保管させたなどとして、公正取引委員会は5日、トヨタ自動車系列の車体製造会社「トヨタカスタマイジング&ディベロップメント」(横浜市)に対し、下請法違反(利益提供要請の禁止など)で再発防止を求める勧告を出した。同社は、業者側へ被害相当額を全額支払う見通しだ。

 発表によると、同社は遅くとも2022年7月以降、新たな発注の見込みがないにもかかわらず、同社が所有する車体パーツの金型など664セットを全国の下請け業者49社に預けたまま、倉庫などに無償で保管させていた。最大で重さ10トン以上の金型もあったという。

 また、同社は製品の受け入れ時に品質検査をしていないにもかかわらず、65社に対し、「不良品だ」などの理由で車体パーツなど2604点(計約5427万円相当)を不当に返品していた。

 業者側は取引の打ち切りを恐れ、要請に従わざるを得なかったとみられる。金型保管と返品で損害を受けた業者は一部重複しており、被害相当額の支払い先は94社となる。金額は違反が認定された約2年間に限定して算出されるが、30年近く金型が預けられていたケースもあり、実際の損害額は億単位に上る可能性もある。

 同社の西脇憲三社長は5日に開いた記者会見で、「関係者に多大なご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と陳謝した。同社はトヨタが9割超の株を持ち、車体パーツの製造に加え、救急車やレーシングカーの開発も担っている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください