ＮＡＴＯ、日韓など４か国首脳とサイバー対策など協議…日本からは岸田首相が出席

北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）本部

　【ワシントン＝田島大志】北大西洋条約機構（ＮＡＴＯ）は９日にワシントンで開幕する首脳会議に合わせ、日本、韓国、オーストラリア、ニュージーランドの４か国を交えた首脳会談を１１日に行う。中国とロシアへの対抗を念頭に、サイバー・偽情報対策やウクライナ支援などを協議する見通しだ。

　米政府高官が５日、記者団に明らかにした。４か国はＮＡＴＯのインド太平洋地域での協力国として招待され、日本からは岸田首相が出席する。高官は、４か国との会談で中国がロシアの防衛産業を支援している問題を扱う考えを示し、「強い言葉で対処することになる」と語った。

　ＮＡＴＯ首脳会議では、ウクライナ支援が最大の課題となる。ウォロディミル・ゼレンスキー大統領も議論に加わる予定だ。米政府高官は、米国としてウクライナの防空能力強化など新たな支援策を打ち出す考えを明らかにした。

　議長を務めるバイデン米大統領は１１日までの会議期間中、ゼレンスキー氏ら各国首脳と個別の会談を調整している。１１日には単独で記者会見に臨む予定だ。