都立高校の教員、全校生徒６００人分の情報紛失…服装や言動に関する指導内容も

　東京都教育委員会は５日、都立高の教員が、全校生徒約６００人分の顔写真や名前をまとめた資料を紛失したと発表した。うち少なくとも１０人分については、服装や言動に関する指導内容も書き込まれていた。資料を撮影したとみられる画像が生徒間で出回ったことで紛失が発覚した。

　発表によると、教員が学校の資料をコピーし、ファイルにまとめて自身の手元に置いていた。生徒の個人情報を含む資料を個人的に作成することは禁じられているが、教員は「指導のためにコピーした」と説明しているという。

　生徒が６月２６日、資料の撮影画像が生徒間で出回っていると学校側に相談。翌朝、ファイルは校内で見つかったが、約８０人の資料が抜き取られ、現時点で発見されていないという。