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水泳の授業で小4男児が溺れ死亡、ポンプ故障で水深が深い中学校プールで実施…高知市

読売新聞 / 2024年7月6日 11時28分

 高知市教育委員会は6日、市立長浜小学校4年の男児が5日に実施した水泳の授業中に溺れ、死亡したと発表した。同小のプールがポンプの故障で使えず、水深が10センチ以上深い中学校のプールを使用していた。市教委は第三者による委員会を設置し、安全管理に問題がなかったかを検証する。

 市教委によると、5日午前10時50分頃、高知市長浜の市立長浜小の4年生の2クラス36人が、近くの市立南海中学校のプールで水泳の授業を受けていたところ男児が溺れた。近くにいた児童2人が気付き、プールサイドに引き上げた。男児は意識がなく、呼吸もしていない状態で、引率していた教諭が心臓マッサージをした後、市内の病院に救急搬送されたが、同日夜に死亡した。

 水泳の授業は教頭と担任教諭2人の計3人が引率。男児は十分に泳げなかったため、水泳が苦手な児童のグループに入り、プールの縁をつかんでバタ足の練習をしていた。グループは20人で、教諭2人がプールの中から10人ずつを監視していたが、男児が溺れたことに気付かず、救助された後に状況を把握した。

 男児は小柄で、溺れた場所の水深は130センチ。同小のプールの水深(100〜119センチ)よりも深かった。

 長浜小では6月にプールの 濾過 ろかポンプの故障が判明し、水泳の授業を1〜3年生は近隣の小学校で、4〜6年生は同中で実施。男児が同中で水泳の授業を受けるのは3回目だったという。

 松下整教育長は6日の記者会見で、「ご 冥福 めいふくをお祈りし、ご家族のみなさんに深くおわび申し上げます」と謝罪。「小学生を中学校のプールで泳がせてもいいと市教委が判断したことと、溺れていることに教諭が気付けなかった監視態勢について、責任を感じている」と述べた。

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