国民の不満噴出の中、イラン新大統領に改革派ペゼシュキアン氏…国際協調路線で制裁解除目指す
読売新聞 / 2024年7月6日 19時20分
【テヘラン=吉形祐司】イラン内務省は6日、大統領選決選投票の結果、国際協調路線をとる改革派で元保健相のマスード・ペゼシュキアン氏(69)が当選したと発表した。改革派大統領は積極外交を展開したモハンマド・ハタミ師(1997〜2005年)以来19年ぶり。任期は4年。
ペゼシュキアン氏は核交渉による米国などの制裁解除を目指す。
大統領選は、エブラヒム・ライシ大統領がヘリコプター墜落で死亡したのを受けて行われた。イランでは、制裁を背景とした経済低迷や抑圧的な政権運営に対する不満が噴出。ペゼシュキアン氏は、国民生活を圧迫している物価上昇の要因である制裁解除の重要性を訴えて支持を拡大した。内務省の発表によるとペゼシュキアン氏は1638万票以上を獲得し、保守強硬派で元核交渉責任者のサイード・ジャリリ氏(58)に284万票余りの差をつけた。投票率は49・8%で過去最低だった第1回投票の40%を上回った。
ペゼシュキアン氏はX(旧ツイッター)で「我々の共同作業は始まったばかりだ。あなた方の協力がなくては道のりは困難だ」と国民に協力を呼びかけた。
日本政府が談話「建設的な役割期待」
政府は6日、イラン大統領選決選投票で、改革派で元保健相のマスード・ペゼシュキアン氏が当選したことを受け、「イランが次期大統領の下で、中東地域の緊張緩和と情勢の安定化に向け、建設的な役割を果たすことを期待する」とする北村俊博外務報道官の談話を発表した。「イランとの伝統的な友好関係に基づき、新政権との間で対話を強化する」との考えも示した。
この記事に関連するニュース
-
イラン大統領に19年ぶり改革派 ペゼシュキアン氏、強硬派破る
共同通信 / 2024年7月6日 20時56分
-
改革派ペゼシュキアン氏勝利=決選で保守強硬派破る―国際協調を重視・イラン大統領選
時事通信 / 2024年7月6日 17時3分
-
イランで19年ぶり改革派大統領、ペゼシュキアン氏当選…国際協調路線で制裁解除を目指す
読売新聞 / 2024年7月6日 14時20分
-
イラン改革派ペゼシュキアン氏が当選 大統領選決選投票 国民に「手を差し伸べる」表明
産経ニュース / 2024年7月6日 12時31分
-
改革派と保守強硬派が接戦=決選投票、6日に結果判明―イラン大統領選
時事通信 / 2024年7月5日 14時18分
ランキング
-
1北朝鮮がウクライナに派兵の可能性…ロシア占領地域、プーチン氏が要請か
読売新聞 / 2024年7月6日 5時0分
-
2シンベト元諜報員が非難 イスラエルの破壊者は「ネタニヤフ首相」
AFPBB News / 2024年7月5日 20時39分
-
3EU議長国のハンガリー首相が独断で訪露 ウクライナ支援の先行き懸念
産経ニュース / 2024年7月5日 22時55分
-
4ゼレンスキー氏、スターマー英新首相と電話会談 支援継続の確約に謝意
産経ニュース / 2024年7月6日 9時43分
-
5「わが国には大きなリセットが必要」 英総選挙で労働党圧勝 スターマー首相が就任
産経ニュース / 2024年7月5日 21時30分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
![](/pc/img/mission/point-loading.png)
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください
![](/pc/img/mission/mission_close_icon.png)