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「特定秘密」不正取り扱い常態化の海上自衛隊、異例の規模で処分へ…海上幕僚長は引責辞任の方向

読売新聞 / 2024年7月6日 21時59分

酒井良・海上幕僚長

 海上自衛隊の護衛艦部隊で、安全保障上の機密情報「特定秘密」が不正に取り扱われるケースが多数確認されたことが、政府関係者への取材でわかった。資格を持たない隊員が「戦闘指揮所」(CIC)で勤務し、特定秘密に触れていたという。不正は常態化していたとみられ、海自は関わった隊員を処分する。海自トップの酒井良・海上幕僚長は引責辞任する方向だ。

 防衛省は4月、海自と陸上自衛隊で特定秘密の不正な取り扱いがあったことを公表し、全隊員を対象に、情報管理の状況を調べた。

 政府関係者によると、調査の中で、多数の海自艦艇で資格を持たない隊員が当直勤務などの際にCICに立ち入っていたことが判明した。CICでは画面に艦船の航行状況などの特定秘密が表示される。

 このほか、航空自衛隊や陸自でも特定秘密のずさんな取り扱いが判明したという。

 同省は近く調査結果と処分内容を公表する。処分や指導の対象となる隊員数は異例の規模になる。

 特定秘密は2014年施行の特定秘密保護法で定められた。防衛など4分野で特別に秘匿が必要な情報とされ、犯罪歴や経済状況などを審査する「適性評価」を受けて資格を得なければ取り扱うことはできない。情報を漏えいさせた場合には刑事罰が科される。

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