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東京都知事選挙きょう投開票…雨の中、首都の未来像や政策など各候補者が最後の訴え

読売新聞 / 2024年7月7日 0時30分

 過去最多の56人が立候補した東京都知事選(7日投開票)は6日、17日間にわたる選挙戦の最終日を迎えた。「子育てしやすい街に」「都民に豊かな暮らしを」――。各候補者は繁華街に繰り出し、最後の訴えに声をからした。

 都内はこの日夕方、突然の豪雨に見舞われた。3選を目指す現職の小池百合子候補(71)は雨が弱まるのを待ち、予定より30分遅れの午後5時半頃から、豊島区の池袋駅前で最後の街頭演説を始めた。同区は衆院議員時代の地盤で、地元や周辺の区長も駆けつけた。

 演説では、待機児童を96%削減したことや、高校授業料を実質無償化した実績をアピールし、「これからも子育てがしやすい街にしていく」と訴えた。災害対策にも重点を置く考えを示し、「様々な激甚災害に備える。危機管理対応はお任せいただきたい」と強調。「都民の命と暮らしを守っていく」と声を張り上げた。

 途中で雨脚が強まり、演説は普段より大幅に短くなった。小池候補はその後、都庁に戻り、豪雨の被害が出ていないか情報収集などにあたった。

 前参院議員の蓮舫候補(56)は、新宿駅前(新宿区)で、雨が上がった後の午後7時半頃から最後のマイクを握った。「みなさんと始める東京都を、私は作り上げていきたい」と都政の一新を訴えた。

 演説では、小池都政の批判を強調した。都庁舎の壁面を活用したプロジェクションマッピング事業について、契約過程が不透明だと指摘し、「政官業の癒着が疑われる」と訴えた。

 一方、公約に掲げた「若者支援」にも時間を割いた。若者の手取り収入を増やすことが少子化対策などにつながるとし、「子供が安心して大人になれる街にしていく」とアピールした。

 会場には、シンボルカラーのピンク色のTシャツなどを着た聴衆も多く集まり、蓮舫候補が声を張り上げる度に、「そうだ!」とかけ声と拍手がわいた。

 広島県安芸高田市前市長の石丸伸二候補(41)は東京駅前(千代田区)を最後の演説場所に選んだ。午後7時過ぎ、石丸候補を乗せた選挙カーが到着すると、大勢の聴衆から拍手や「伸二コール」がわき起こった。

 演説で石丸候補はまず、選挙戦を支えたボランティアスタッフに感謝の言葉をかけた。「私たちが諦めたら次の世代が困る。より良い日本のために楽しい選挙、政治をここで作り上げる」と力を込め、「今度はここ首都東京で都知事としてやっていきたいと思います」と訴えた。

 元航空幕僚長の田母神俊雄候補(75)は、午後6時半から中央区築地の選挙事務所近くの公園で、集まった聴衆を前に最後の街頭演説に臨んだ。

 選挙戦では、災害に強い街づくりや、都民税の減税、道徳教育の見直しなどを掲げてきた田母神候補。この日も、「都民の安全で豊かな暮らしを実現する」と強調した。

 演説の最後に「東京が変われば、日本が変わる。どうか私を都知事に押し上げてください」と声を張り上げると、聴衆から大きな拍手が送られた。

期日前投票に過去最多165万人

 都選挙管理委員会は6日、告示翌日から5日までの15日間に期日前投票を終えた有権者が過去最多の165万4402人に上ったと発表した。前回2020年の同時期(137万8422人)と比べて2割増えた。各候補者が激しい舌戦を繰り広げ、有権者の関心が高まっているとみられる。

 過去21回の都知事選の投票率をみると、最も高かったのは、「革新都政」で知られる美濃部亮吉氏が再選した1971年の72・36%で、最低は、鈴木俊一氏が3選した87年の43・19%だった。近年では、舛添要一氏が初当選した2014年が46・14%と低く、前回を16・46ポイントも下回った。2月9日の投開票日の前日に降った大雪が残ったことが影響したとされる。

 気象庁によると、7日の都心はおおむね晴れ。最高気温は36度と厳しい暑さが予想されている。

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