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フランス国民議会、決選投票開始…極右系政党が第一党も過半数届かず「中ぶらりん議会」の公算

読売新聞 / 2024年7月7日 19時34分

7日、仏東部ストラスブールで投票する女性=AP

 【パリ=梁田真樹子】フランス国民議会(下院、定数577)選挙は7日、決選投票が行われた。極右の流れをくむ右派政党「国民連合」(RN)が第1党に躍進するとみられるが、過半数には達しない見通しだ。マクロン大統領が率いる中道の与党連合と左派政党連合の候補一本化が奏功した形だが、与党連合が模索する穏健左派との政権協力は実現のハードルが高い。

 仏国民議会選は小選挙区制で、決選投票は6月30日に行われた第1回投票で過半数を獲得する候補者のいなかった501選挙区が対象となる。即日開票され、7日深夜(日本時間8日午前)に大勢が判明する見通しだ。

 世論調査機関「IFOP」が5日発表した予想獲得議席数によると、共闘勢力を含むRNは最大210、左派政党連合は最大185、与党連合は最大150だった。いずれの勢力も過半数に達しない「ハング・パーラメント(中ぶらりん議会)」になる公算が大きい。

 このため、与党連合が社会党など穏健な左派政党と政権協力を行うとの観測が浮上している。ただ、マクロン氏は左派政党連合を主導し、自身と鋭く対立する急進派「不服従のフランス」(LFI)とは連携しない姿勢だ。

 LFIを除く左派政党と与党連合で多数派を形成できる見通しは立っていない。左派政党連合はマクロン氏が推進する年金制度改革などに反対する姿勢でも一致している。協力実現は容易ではないが、大勢判明後、多数派工作を巡って駆け引きが激化しそうだ。

 国民議会選は、欧州議会選でRNが躍進したことを受け、マクロン氏が国民議会を解散して行われた。マクロン氏には「極右」への根強い警戒感をテコに穏健派を糾合する狙いがあったとみられるが、第1回投票ではRNが33・1%の得票率で首位に立ち、与党連合は3位に沈んでいた。

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