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ガザ戦闘開始から9か月、ハマスが停戦交渉で譲歩の報道…ヒズボラとの全面紛争の懸念も

読売新聞 / 2024年7月8日 0時23分

 【エルサレム=浅野友美】イスラエルとイスラム主義組織ハマスの戦闘が始まってから7日で9か月となった。パレスチナ自治区ガザの保健当局によると、ガザの死者は7日時点で3万8153人、負傷者は8万7828人に上る。停戦に向けた交渉が行われる一方でガザへの攻撃が続いており、人道状況は深刻化の一途をたどっている。

 イスラエル軍は6日、ガザ中部ヌセイラット難民キャンプの学校を空爆した。ガザ保健当局によると、16人が死亡、50人が負傷した。学校は国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)が運営し、多くの避難民が身を寄せていたという。

 国連人道問題調整事務所(OCHA)によると、ガザの避難者数は人口の9割にあたる190万人に達する。ただ、軍はガザ最南部ラファを「ハマスの最後の拠点」とみて60〜70%を制圧し、軍事作戦について「激しい段階は終わりに近づいている」との認識を示している。

 米CNNは6日、停戦交渉でハマスがイスラエルに恒久停戦を確約させるとしていた要求を取り下げ、譲歩する意向を示したと報じた。週内には米高官も加わって仲介国で交渉が続く予定で、停戦実現に向けたイスラエルとハマスの溝が埋められるかが焦点になる。

 CNNによると、米国が提示した新たな停戦案で約6週間の停戦を盛り込んだ第1段階について、ハマスは第1段階開始から16日以内に人質解放交渉を始めることで合意したという。イスラエル首相府は5日の声明で「双方の間に溝がある」と強調したが、同国の交渉筋からは「合意達成が現実味を帯びてきた」との声も出ているという。

 一方、イスラエル軍とレバノンのイスラム教シーア派組織ヒズボラの攻撃の応酬が激化している。軍は部隊を北部に移して戦力増強を図っており、全面的な紛争に発展する懸念が高まっている。

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