都知事選、小池百合子氏「実績」アピールで浸透…「子育てと教育にお金がかからない東京を目指す」
読売新聞 / 2024年7月7日 22時30分
都民が選んだのは、2期8年の「実績」だった。7日投開票の東京都知事選で、現職の小池百合子さん(71)が史上最多56人の乱戦を制し、3選を決めた。少子化や首都直下地震への対応など課題が山積しており、小池さんは「改革をスピードアップさせる」と語った。
午後8時、報道各社が一斉に「当選確実」と報じると、小池さんは間もなく、支援者らが待つ新宿区の事務所に笑顔で姿を見せた。支援者から拍手で迎えられ、「重責を痛感する。都民から『もっと改革を進めろ』『もっと生活を支えてくれ』という思いを頂戴した」と決意を新たにした。
事務所には「より良い東京にしてください」「子育て支援ありがとう」といった応援メッセージが壁いっぱいに貼られ、ユリの花も飾られた。自身のイメージカラーである緑色の上着を着た小池さんは「支えてくれた都民、都議会、都職員の皆様に御礼申し上げる」と感謝を述べた。
選挙戦で公務優先の姿勢を前面に打ち出しつつ、街頭では、都知事としての「実績」のアピールに腐心した小池さん。生成AI(人工知能)で作成した本人そっくりのニュースキャスター「AIゆりこ」が実績を解説する動画をSNSにアップするなど、若い世代への浸透も図った。
勝因を問われ、「2期8年、都政を預かり、コロナ禍(の対応)も含め、その実績を評価していただいた」と振り返った。
小池さんは3期目に向け、過去2回の選挙公約の改訂版「東京大改革3・0」に沿って、「物価高や円安が進む中、都民の命と暮らしを守る。災害への対応も誠心誠意進めていく」と述べた。重視してきた少子化対策についても「子育てと教育にお金がかからない東京を目指す」と力を込めた。
自民党と公明党は自主的に支援したが、小池さんは両党の露出を徹底して抑える戦略をとり、この日も両党の議員らは事務所に姿を見せなかった。今後の各党との関係について、「1期目から政党の推薦はなく、都民の推薦で戦ってきた。これからも、誰にとっても暮らしやすい東京を目指す」と述べるにとどめた。
過去最多の候補者が出馬する中で混乱した選挙戦にも言及。期間中、脅迫されたり、演説中にヤジを受けたりすることがあったと明かし、「これまで経験したことのない選挙。妨害した者が得になる選挙でいいのか。色々な観点からの議論が必要だ」と指摘した。
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