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山上徹也被告「宗教問題への進展は想定せず」…安倍元首相銃撃から2年、本や新聞を毎日読んで情報収集

読売新聞 / 2024年7月8日 7時20分

献花台に置かれた安倍元首相の遺影(7日午前11時17分、奈良市で)=宇那木健一撮影

 安倍晋三・元首相(当時67歳)が奈良市で街頭演説中に銃撃されて死亡した事件は、8日で発生から2年になる。殺人罪など五つの罪で起訴された山上徹也被告(43)は、事件後に宗教を巡る問題への対策が進んだことを想定していなかったと弁護団に述べる一方、事件に関する発言などはほとんど明らかになっていない。弁護団によると、奈良地裁で予定される裁判員裁判の開始は来年以降の公算が大きいという。

 山上被告は逮捕後の奈良県警の調べに、母親が1億円の献金を重ねた世界平和統一家庭連合(旧統一教会)への恨みを明かし、「教団トップを狙おうとしたができなかった。安倍氏は教団とつながりがあると思った」と供述していた。

 被告は現在、大阪拘置所(大阪市)に勾留中で、本や新聞を毎日読んで情報収集しているという。弁護団は、被告の事件に関する発言について「裁判員に予断を与えたくない」として明らかにしていない。一方で、弁護団は宗教を巡る問題に関する被告の発言は一部を公表しており、今年6月の面会では「(事件が)現在の状況を引き起こすとは思っていなかった」と語ったという。

 事件後、教団の高額献金に批判が高まり、悪質な寄付勧誘を規制する法が成立したほか、政府は教団の解散命令を東京地裁に請求した。教団と政治家とのつながりも問題視された。

 また事件を機に、教団や、信者を親に持つ「宗教2世」の問題にも関心が集まった。各地で支援団体が設立され、声を上げる当事者もみられる。山上被告は弁護人に対し、昨春は「救済を願っている」と語ったが、今年6月には「2世にとって良かったのか悪かったのかわからない」とも述べ、思い悩む様子だったという。

 現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前では7日、献花台が設けられ、約1000人が安倍氏を悼んだ。

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