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5月の実質賃金、前年同月比1・4%減…賃上げが物価上昇に追いつかない状況続く

読売新聞 / 2024年7月8日 9時54分

厚生労働省

 厚生労働省が8日午前に発表した5月の毎月勤労統計調査(速報)によると、名目賃金に物価の変動を加味した労働者1人あたりの実質賃金は前年同月比1・4%減だった。減少は26か月連続となり、過去最長を更新した。減少幅も前月(1・2%減)から拡大した。

 名目賃金である現金給与総額は、前年同月比1・9%増の29万7151円と29か月連続で増加した。このうち主に基本給を指す「所定内給与」は26万3539円と2・5%増え、31年4か月ぶりの伸びとなった。

 一方、消費者物価指数の上昇率は3・3%で、前月から0・4ポイント拡大した。賃上げ効果が浸透し、名目賃金は高い水準で伸びているものの、物価上昇に追いつかない状況が続いている。

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