安倍元首相銃撃から２年、現場の献花台に朝から多くの人…今年は周辺に柵・手荷物検査実施

事件から２年。現場近くに設けられた献花台で手を合わせる人たち（８日午前９時４４分、奈良市で）＝前田尚紀撮影

　安倍晋三・元首相（当時６７歳）が参院選の街頭演説中に銃撃されて死亡した事件は８日、発生から２年となった。現場となった奈良市の近鉄大和西大寺駅前に設けられた献花台には、朝から多くの人が訪れ、花を手向けて 冥福 （めいふく）を祈った。

　事件は２０２２年７月８日午前１１時３１分に発生。安倍氏は同駅北側の路上で銃撃され、同日夕、搬送先の病院で死亡した。無職山上徹也被告（４３）がその場で現行犯逮捕され、昨年１月、殺人罪などで起訴された。公判日程は決まっていない。

　現場には日曜日だった７日に続いて、自民党奈良県連による献花台が設置された。昨年は男が銃のような不審物を振り上げるトラブルがあり、今年は周辺が柵で囲われ、手荷物検査も実施された。奈良県警の制服警察官約３０人が警戒にあたった。