柔道の敗者復活戦とは…8強入りなら負けてもまだ銅メダルの可能性
読売新聞 / 2024年7月28日 16時16分
オリンピックの柔道には、敗者復活戦があり、パリ五輪でも採用されている。準々決勝で敗れた4人が2組に分かれて戦い、勝者は3位決定戦に進めるため、銅メダルの可能性が残る。(デジタル編集部)
図を使って説明する。
準々決勝に進出した8人をそれぞれA~G選手とする。準々決勝はA対B、C対D、E対F、G対Hの組み合わせで行うとする。
準々決勝の結果、A、D、E、G選手が勝って準決勝に進出。敗れたB、C、F、H選手が敗者復活戦に回る。
敗者復活戦はB対C、F対Hで戦い、BとHが勝ち、3位決定戦へ進出した。
BおよびHの3位決定戦の相手は、当該選手とは別のブロックの準決勝で敗れた選手となる(準々決勝で対戦した相手と再戦する可能性はない)。図ではDとGが3位決定戦に回るが、Bとは別のブロックのG、Hとは別のブロックのDがそれぞれ対戦相手となる。
図の例に従うと、B対GはBが勝ち、H対DではHが勝利。この結果、BとHの2人が3位となる。準々決勝で敗れたBとHは「敗者復活」の結果、銅メダルを獲得したことになる。
前回の東京大会では、男子100キロ超級で、ロンドン、リオデジャネイロに続く3連覇を目指したテディ・リネール(フランス)が、準々決勝でタメルラン・バシャエフ(ロシア・オリンピック委員会=ROC)に延長戦の末、技ありを奪われて敗れ、金メダルの望みを絶たれた。しかし、敗者復活戦を制し、3位決定戦では日本の原沢久喜に延長の末に勝って銅メダル、北京大会の銅も含めた4大会連続のメダルを手にした。
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