靱帯損傷から復活した東京「銀」梶原悠未、持久力強化し「金」目指す…自転車オムニアム

東京オリンピックで銀メダルに輝いた梶原悠未

　パリ五輪の自転車競技代表には、東京五輪女子オムニアム銀メダルの梶原悠未（２７）（ＴＥＡＭ　Ｙｕｍｉ）を筆頭に国際舞台で活躍してきた選手が名を連ねる。（小高広樹）

　パリ五輪の自転車競技は前半でロードレースやＢＭＸなどの屋外競技、後半で屋内のトラック競技が行われる。

　梶原悠未が悲願の金メダルを目指すオムニアムは、着順を競う「スクラッチ」や次々と選手が脱落する「エリミネーション」など、１日で４レースを走って合計点を競う中距離の総合レースだ。梶原はダッシュ力を生かして東京五輪では効率的なポイント獲得を狙ったが、「持久力が足りなかった」と反省。パリに向け、練習拠点を置く伊豆半島での長距離サイクリングで持久力強化に努めてきた。

　昨年はレース中の落車で左膝の 靱帯 （じんたい）を損傷するなど苦しいシーズンだったが、９月の中国・杭州のアジア大会を制して復活を遂げた。「ロングスパートができるようになって、積極的なレースを作れるようになった」と成長を感じ取り、「期待に応えて必ず金メダルを持ち帰りたい」と意気込む。