1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 社会

牛66頭襲った「OSO18」の牙や実物大パネル展示…北海道標茶町で8月3日から特別展

読売新聞 / 2024年7月13日 11時11分

展示されるOSO18の牙(標茶町博物館で)

人とクマの付き合い方考える

 北海道標茶町と厚岸町で2019〜23年に放牧中の牛を相次いで襲ったヒグマ「 OSO オソ18」の教訓や、人とクマとの付き合い方を考える特別企画展が、8月3日から標茶町博物館ニタイ・トで開かれる。

 OSOに牛が襲われる被害は19年7月、標茶町オソツベツ地区で始まった。同町と厚岸町で計66頭が被害に遭ってうち32頭が死に、OSOは23年7月に釧路町で駆除された。

 企画展では、OSOの実物の牙(長さ約15センチ)や駆除した際の銃弾、推定体長2メートル25の実物大パネルなどを展示する。大正期から昭和前期に標茶町で活躍したアイヌのクマ撃ち名人3人のエピソードも紹介。アイヌはクマを「キムンカムイ」(山の神)と呼んで崇拝の対象にした一方、人を襲うクマを「ウェンカムイ」(悪い神)として仕留めてきた歴史があり、人とクマの向き合い方を考えるヒントを探る。

 同館の坪岡始学芸員(49)は「クマの出没や牛の被害は続いており、第2、第3のOSOも考えられる。クマの生息域と人々の生活圏が隣接している中、クマと共に生きる今後のあり方を考えてもらえれば」と話す。

 初日の3日午後1時30分からは、酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物生態学)が「クマ問題の背景と地域の取り組み」と題して講演する。定員70人で、事前の申し込みが必要。

 展示は9月8日まで(期間中の休館は9月2日のみ)。観覧無料。申し込みや問い合わせは同館(015・487・2332)。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください