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生成AI使ったアバター、オープンキャンパスで大学を案内…千葉県市川市の和洋女子大

読売新聞 / 2024年7月13日 11時52分

AIアバター(中央)を説明する鬘谷教授(右)と西田さん(2日、市川市国府台の和洋女子大で)

顔は在学生3人の映像を合成

 和洋女子大(千葉県市川市)は今夏のオープンキャンパスで、生成AI(人工知能)を活用したアバター(分身)による学校情報案内サービスを導入した。木更津市で創業したAI開発会社「カサナレ」(東京都)の協力を得た。オープンキャンパスでの生成AIアバター活用は、国内大学で初という。

 同大は2026年4月に、AIを使ったデータ分析や社会課題の解決ができる人材の育成を目指す「AIライフデザイン学部(仮称)」を開設予定だ。AIが普及すると、実行してほしい命令をAIに適切に伝える「会話力」が重要になると考えられており、新学部は理系・文系の概念を超えた全方位型の学部を目指すという。

 新学部の準備を進める 鬘谷 かつらや要教授は「仕事でのAI活用は今後、重要なテーマになる。分野を問わず活躍できるAIの使い手を育てる。正しく使うための高い倫理感も教育する」と説明する。

 今回の取り組みは、新学部に先駆けた実証実験となる。カサナレが開発したAIアバターは、対話型生成AI「チャットGPT」をベースに言語認識と発話機能を組み合わせている。顔は同大の在学生3人の映像を合成した。

 AIアバターは、6月9日のオープンキャンパスで初披露された。オープンキャンパスでは、AIアバターを組み込んだ数台のモニターを大学入り口などに設置。「学内で食事できる場所はある?」などと質問すると瞬時に内容を理解し、音声で答えてくれるため、ビデオ通話に近い感覚で話すことができる。

 カサナレの西田 けいCOO(最高執行責任者)は「AIを身近に感じてもらいたい。現在のAIアバターは、在学生をイメージした女性だが、女子大ではイケメン男性が喜ばれるとの意見をいただいたので男性版も検討中だ」と話す。今後はAIの学習量を増やして対応力を強化し、新学部の象徴的な存在に育てていきたいという。

 AIアバターは、今月21日、8月4、11、25日にも登場予定だ。新学部の詳細は大学の公式サイトへ。

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