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東京都知事選2位の石丸氏、与野党が動向警戒…国政進出目指すなら自民幹部「無視できない存在」

読売新聞 / 2024年7月9日 7時40分

支持者らの前であいさつをする石丸伸二氏(7日午後8時6分、東京都新宿区で)=高橋美帆撮影

 与野党は7日投開票の東京都知事選で2位に食い込んだ広島県安芸高田市前市長の石丸伸二氏について、今後の動向を注視している。国政進出を目指すことになれば、既成政党への批判票の受け皿となり無党派層の票を奪われかねないためだ。

 自民党の平沢勝栄・元復興相(東京17区)は8日、圧倒的に多い都内の無党派層に浸透した石丸氏を「今回の勝者」と評し、「新しいものを求める有権者に自民は追いつけていない」と語った。

 石丸氏は岸田首相の選挙区である衆院広島1区からの出馬も「選択肢」としている。今後の行動が予測できず、自民幹部は「無視できない存在」と警戒する。

 都知事選でいずれの候補も支援せずに「静観する」とした日本維新の会では、所属する世田谷区議が離党届を提出して石丸氏の応援に回った。維新は既成政党への不満を背景に「第3極」として勢力を伸ばしてきただけに、「石丸氏が新党を作れば、支持層も所属議員も奪われかねない」(幹部)と危機感を強める。

 立憲民主党は全面支援した蓮舫氏が3位に沈んだ。大串博志選挙対策委員長は8日、取材に「無党派を取り込む戦略を再度練っていく」と述べた。

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