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金足農・吉田大輝が11奪三振の好投、延長タイブレイクで第1シードの明桜破る…高校野球秋田大会 

読売新聞 / 2024年7月11日 5時0分

 第106回全国高校野球選手権大会の秋田県大会は10日、秋田市のさきがけ八橋球場など県内4球場で2回戦が行われた。金足農が第1シードの明桜を破ったほか、秋田商も3回戦に駒を進めた。この日は2回戦計7試合が予定されていたが、雨のため、3試合が継続試合となり、2試合が11日に順延された。

金足農3―2明桜

 金足農が、第1シード・明桜との好カードを延長戦の末に制した。

 初回に2番近藤暖都選手(3年)の三塁打で好機を作ると、4番加藤汰空選手(同)の適時打で先制。三回には一死二塁から3番藪田龍人選手(2年)の左越え二塁打で追加点を挙げた。タイブレイク制の延長十回、藪田選手の犠飛で勝ち越し点を奪い、熱戦を勝利した。

 先発の吉田大輝投手(同)は六回まで三塁を踏ませなかったが、七回に2点二塁打を許して同点に追いつかれた。それでも「調子は悪くなかった。打てるなら打ってみろと思いながら投げた」と八回から4者連続三振を奪うなどギアを上げ、11奪三振の好投を見せた。

 明桜は序盤から継投を重ね、3番手の田中唯士投手(3年)が粘りの投球を続けたが、打撃では好機であと一本が出なかった。

「主将としてやりきれた」黒井良汰主将 明桜3年 

 1点を追う延長十回二死二、三塁、一打サヨナラの場面で打席が回ってきた。

 大阪府出身だが、中学時代の先輩が明桜のユニホームを着て甲子園でプレーする姿を見て進学。遠く離れた秋田で寮生活をしながら野球に打ち込んだ。

 率先して練習の準備をするなど、主将として模範になるような行動を心がけ、「責任感が強く、頼りになる」とチームメートは太鼓判を押す。

 試合は先制を許したが、七回に同点に追いつき、延長戦にまでもつれた。雨が降る中、打席に立つと、サヨナラ勝利を願うスタンドの応援は最高潮になった。

 この日はそれまで2三振1死球。代打が送られることが頭をよぎったが、期待して打席に送り出してくれたことがうれしかった。「絶対に打ってやる」。そう意気込んで直球を狙った。しかし、フルスイングしたバットは空を切り、ゲームセット。うつむきながらベンチへ戻った。

 試合後、止まらない涙をタオルでぬぐい続けた。「みんな付いてきてくれて、最後もお前でよかったと言ってくれた。そこは主将としてやりきれた」とあふれる思いを語った。

(橋立大駿)

試合後は帽子を交換して健闘たたえ合う

 昨秋の県大会を制した金足農と2年連続の甲子園出場を目指した明桜との一戦には約2000人の観客が訪れ、試合前のチケット売り場には行列ができ、バックネット裏は満員となった。

 試合後、両チームの選手が球場前に集まり、選手同士がハイタッチ。明桜の黒井良汰主将(3年)と金足農の高橋佳佑主将(同)が帽子を交換してお互いの健闘をたたえ合った。明桜の黒井主将は「金足農と戦えたことに感謝している。甲子園に行ってほしい」とエールを送った。

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