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健康と要介護の中間「フレイル」をAIが早期発見、電気使用量を分析…群馬・安中市が導入

読売新聞 / 2024年7月13日 19時33分

 群馬県安中市は、加齢で心身が衰えて「健康」と「要介護」の中間の状態「フレイル」に陥っているかAI(人工知能)が早期発見するサービスを、今月から県内で初めて実施している。

 導入したのは、中部電力のサービス「eフレイルナビ」。対象者の自宅の電気使用量を同社が30分ごとに測り、AIが分析してフレイルの可能性があるかどうかを判定する。

 市によると、フレイルになると自宅にこもりがちになり、消費電力が一定になる傾向があるという。eフレイルナビは、AIが使用電力から外出回数や睡眠時間なども分析する。

 市は分析結果を利用者に伝え、フレイルと判定されたら職員が訪問して体力測定を行うなど、健康状態の改善を助言する。市によると、このサービスを導入した長野県松本市などでは、住民の意識向上につながり、運動などの予防に取り組む人が増えたという。

 安中市は事業費184万円を今年度予算に計上。利用者は無料でサービスを受けられる。6月21日の記者会見で大谷雄一保健福祉部長は「フレイルかどうかを早期に気づいて対策を取り、健康寿命を延ばすきっかけにしてほしい」と話す。

 対象は一人暮らしの65歳以上で、要介護認定を受けていないなどの条件を満たした先着100人。希望者は、市役所か松井田支所に必要書類を持参して申し込む。市高齢者支援課の佐藤美佳主査は「今は不要と思っても、いつフレイルになるかわからない。元気なうちに申し込んで、早期発見につなげてほしい」と話している。

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