チベット支援の国際会議、東京で来年６月に初開催…亡命政府議会が主催しダライ・ラマがオンライン演説

　中国当局が締め付けを強める少数民族チベット族への支援策を話し合う国際会議が来年６月上旬、東京で開かれることがわかった。１９９４年の初会合以来、主に欧米で行われてきたが、日本では初めてとなる。

　超党派の日本チベット国会議員連盟（会長＝下村博文・元文部科学相）が開催を後押ししており、チベット支援を強化するきっかけとしたい考えだ。

　会議は、チベット亡命政府の立法機関である亡命チベット代表者議会が主催する。世界２６か国から議員や学者ら約９０人が参加し、チベット仏教最高指導者ダライ・ラマ１４世がオンラインでスピーチする予定だ。

　超党派議連には国会議員１０５人が参加し、会長代行に立憲民主党の渡辺周衆院議員、副会長には自民党の古屋圭司・元国家公安委員長らが就いている。衆参両院は２０２２年、チベットなどでの人権問題に懸念を示す決議を採択した。