ウクライナ侵略参加のインド兵帰還へ、露印首脳が合意…推定最大５０人

９日、モスクワで握手するロシアのプーチン大統領（右）とインドのモディ首相＝ロイター

　インド政府によると、８〜９日に訪露したナレンドラ・モディ首相とプーチン露大統領は、ウクライナ侵略に加わっているインド兵の早期帰還で合意した。

　インドの外務次官は９日の首脳会談後、「惑わされて露軍に参加したインド国民の解放を首相は強く求め、ロシア側は早期の帰還を約束した」と記者団に説明した。印紙エコノミック・タイムズによると、モスクワ郊外の大統領公邸で８日に行われた懇談で、モディ氏がプーチン氏に強く迫った。インド政府は最大５０人が露軍に参加と推定、４人の死亡が確認され、約１０人がすでに帰国したという。

　露軍は露国籍の付与や高額報酬と引き換えに外国人を勧誘している。インドの他にもネパールやウズベキスタン、ソマリアなどの雇い兵がいるとされる。戦場には出ないとの条件で契約させ、前線に送り込むケースが多発しているという。