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新開発の赤外線吸収する透明フィルム、窓ガラスに貼ってエアコンの電気代削減…大阪万博に向け南海電鉄本社で実証実験

読売新聞 / 2024年7月11日 10時0分

 透明でありながら、太陽からの赤外線を効率良く吸収する窓ガラス用の遮熱フィルムを新興企業「オプトマス」(京都府宇治市)が開発した。昼間のエアコンにかかる電力量を減らし、二酸化炭素(CO2)の排出削減を狙う。11日から、南海電鉄本社(大阪市浪速区)のビルで大規模な実証実験を始める。来年開幕する大阪・関西万博への出展を計画している。

 新たなフィルムは、オプトマスの最高技術責任者を務める大阪大産業科学研究所の坂本雅典教授(光化学)らが開発した。

 熱源となる赤外線を吸収する特殊な素材が塗布されており、可視光はそのまま通すのが特徴。10〜15ナノ・メートル(1ナノ・メートルは10億分の1メートル)という「ナノ粒子」に加工し、素材本来の色を抑えることに成功した。

 実証実験は、公益財団法人「大阪産業局」の支援プロジェクトの一環で実施する。ビル4階の窓ガラス約30枚にフィルムを貼り、約4か月間、別のフロアとの温度差やCO2の削減効果を比較する。

 万博では民間パビリオンでの出展に向けて調整しており、閉幕後に販売を始める予定だ。坂本教授は「多くの建物で使われれば、環境に優しい都市につながる。日本からこの技術をリードしていきたい」と話した。

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