ロシア当局、プーチン政権に批判的な独立系英字紙を「好ましくない組織」に指定…国内の取材禁止に

プーチン大統領＝ロイター

　ロシア最高検察庁は１０日、プーチン政権に批判的な露独立系英字紙「モスクワ・タイムズ」を、ロシアにとって「好ましくない組織」に指定した。活動が「外交と内政の両面で、ロシア指導部による決定の信用失墜を目的としている」ためだと主張している。国内での取材など活動が禁止される。

　ロシアがウクライナ侵略を開始した２０２２年以降、「好ましくない組織」への指定数は急増しており、計１７５件に上るという。北方領土の元島民らで構成する「千島歯舞諸島居住者連盟」（千島連盟）や、「北方領土復帰期成同盟」（北方同盟）も指定されている。

　モスクワ・タイムズは２２年の侵略開始後に拠点をオランダに移した。オンラインでの発信が中心になっている。