トヨタ、ＥＶ充電設備の日米欧韓７社連合「アイオナ」に出資…アメリカで拡充図る

トヨタ

　【ニューヨーク＝小林泰裕】トヨタ自動車の米国法人は１０日、北米での電気自動車（ＥＶ）用充電設備の拡充に向け、ホンダや米ゼネラル・モーターズ、独ＢＭＷなど日米欧韓７社が出資する充電設備会社「アイオナ」に出資すると発表した。

　アイオナは今年後半から北米にＥＶ用充電設備の設置を始め、２０３０年までに３万基を目指す。アイオナの充電設備は、米国や欧州で使われている「ＣＣＳ」と呼ばれる方式と、米ＥＶ大手テスラの充電規格「ＮＡＣＳ」の両方に対応する。

　トヨタは昨年１０月、テスラの充電規格の採用も発表している。テスラは２２年時点で米国に約１万７０００基の急速充電器を展開し、５割超のシェア（占有率）を持つとされる。

　トヨタは２５年にも米国でＥＶの生産を開始する計画で、充電設備での提携を多方面で進め、ＥＶの浸透を図る。