ウクライナに「F16」今夏配備へ…ゼレンスキー氏「残忍な攻撃から人々を守るため役立つ」
読売新聞 / 2024年7月11日 13時34分
【ワシントン=田島大志】米国、オランダ、デンマークの首脳は10日、共同声明を出し、ロシアの侵略を受けるウクライナで今夏、米製戦闘機F16の運用が開始される見通しだと発表した。これまで旧ソ連製の戦闘機に頼ってきたウクライナに、F16が供与されるのは初めてとなる。
ブリンケン米国務長官は10日、北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の関連行事で、すでにF16の移送を開始していることを明らかにし「平和への最短の道はウクライナを強くすることだ」と意義を強調した。
オランダは24機、デンマークは19機を供与すると表明してきたが、声明では今回の供与数は明らかにしていない。
F16の早期供与を繰り返し求めてきたウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は10日、SNSで「残忍な攻撃からウクライナの人々を守るため役立つと確信している」と謝意を示した。
F16は旧ソ連製戦闘機よりも高性能でウクライナの空軍力は向上する。一方、ウクライナ領空の広い範囲が露軍防空ミサイルの射程圏内に含まれ、F16の飛行が制約を受けるとの指摘もある。
F16についてはベルギーとノルウェーもウクライナへの供与を決めている。
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