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昨夏の全国覇者・慶応が「考える野球」でコールド発進、平塚学園は初戦で涙…高校野球神奈川県大会 

読売新聞 / 2024年7月12日 5時0分

市ヶ尾―平塚学園 試合終了後、相手校の校歌を聞く平塚学園ナイン(11日、秦野球場で)

 夏の高校野球神奈川県大会は11日、11球場で2回戦22試合が行われた。昨夏の全国王者で第2シードの慶応が登場し、横須賀学院にコールド勝ち。第1シードの向上も3投手の完封リレーで3回戦に駒を進めた。波乱もあり、甲子園出場経験もある平塚学園が16年ぶりに初戦で姿を消した。13日は8球場で3回戦16試合が予定され、第2シードの横浜清陵と実力校・横浜創学館がぶつかる。

慶応14−3横須賀学院

「変化球狙え」チームメートの助言通りにタイムリー

 昨夏、「エンジョイ・ベースボール」で107年ぶりに全国の栄冠をつかみ取った慶応は、横須賀学院相手に七回コールド勝ち。連覇に向けて好スタートを切った。

 二回無死一、三塁で打席に立ったのは青木祐貴選手(2年)。初回は三者凡退だったため「流れをもってこよう」と打席に立った。カーブを強く打ち返すと右翼への先制打となり、大量得点の口火を切った。

 チームは、毎回の攻撃前に相手投手の癖や配球を共有する。青木選手も初回に打席に立った選手から「割合の高い変化球を狙え」との助言を受けたといい、お家芸の「考える野球」を体現してみせた。

 森林貴彦監督は「1勝目をあげられてホッとした。一試合ごとに成長していきたい」と語った。2年連続となる「KEIO日本一」への戦いは始まったばかりだ。

市ヶ尾6―3平塚学園

代打・酒井皓誠が適時打も反撃続かず

 甲子園出場経験があり、今春の県大会でも強豪校と互角に戦った平塚学園が、初戦で市ヶ尾に敗れた。

 2点を追う七回無死一塁、代打として送られた酒井皓誠選手(3年)。甘く入った直球を完璧に捉えると、鋭い打球がセンターに。1点差に迫る適時打となった。二塁に到達すると、後に続けと言わんばかりにベンチに向かって両手をあおった。

 打撃には自信がある。高校入学後、10キロの体重増量やウェートトレーニングでスイングを磨き、1年の秋から試合に出場。チームの打撃リーダーとして、「走者三塁の好機にどう打つか」などをテーマに練習に取り組んできた。

 この日も、チームは走者が三塁にいる場面で安打や犠飛で得点を挙げた。しかし、変化球を駆使する市ヶ尾のエース古川太陽投手(3年)に6安打と苦しみ、反撃は酒井選手の適時打で終わった。

 試合終了後、ベンチの前で相手校の校歌を聞いたナインは、ぼう然とした表情を浮かべ、涙を流す選手もいた。酒井選手は「本気で日本一を目指してここまでやってきた。チームを勝たせたかった」と目に涙を浮かべ、球場を後にした。

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