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立憲民主党、共産党との共闘路線を見直すかが焦点…連合・国民民主党は決別促す

読売新聞 / 2024年7月12日 6時55分

 立憲民主党は事実上の与野党対決と位置付けた東京都知事選で敗北したことを受け、敗因の分析を急ぐ方針だ。共産党との接近が無党派層の支持離れを招いたとの指摘を踏まえ、共産との共闘路線を見直すかが焦点となる。9月に予定される立民代表選でも争点となる見通しだが、路線対立に発展する可能性も出ている。

 「(蓮舫氏が)共産の候補者のように見えてしまっていた。共産が前面に出過ぎたことで逃げた票もあったのではないか」

 連合の芳野友子会長は11日、立民幹部との意見交換会で、立民が全面支援した蓮舫氏が3位に沈んだことを巡り、泉代表にこう苦言を呈した。共産と距離を置くよう迫ったものだが、泉氏は「どう教訓を生かしていくのか、党の中で話し合う」と述べるにとどめ、明確な態度は示さなかった。

 参院議員だった蓮舫氏は立民を離党し、政党色を消す戦略で臨んだが、街頭では両党幹部が並んで演説する姿も見られ、都議補選では両党が候補者をすみ分けた。共産色が敬遠されたと見る向きも多く、立民内からは「『共産切り』は当然だ」(ベテラン)との声が上がるが、接戦が予想される衆院小選挙区ではすみ分けが不可欠との声も根強く、ハードルは高そうだ。

 立民と共産は次期衆院選で約80の小選挙区で候補者が競合している。岡田幹事長は9日の記者会見で、都知事選について「共産がしっかり支持者を固めてくれたことは非常にありがたかった」と評価し、衆院選を巡って「野党が与党に勝てる可能性のある選挙区については一本化の努力をすべきだ」と強調した。都知事選で共産との共闘を主導した立民東京都連では一部に幹部の責任論が浮上したものの、都連会長の長妻政調会長は11日の記者会見で「引き続き使命を果たす」と述べ、自身を含む幹部の処分を否定した。

 これに対し、国民民主党は連合と足並みをそろえて圧力を強めている。玉木代表は9日の記者会見で、「(都知事選で)『立憲共産党』路線は 終焉 しゅうえんを迎えた。見直さないと厳しい衆院選になる。政権交代など夢のまた夢ではないか」とも指摘した。

 一方、共産の小池書記局長は芳野氏の発言を受け急きょ、国会内で取材に応じ「何の根拠もなく、共産のせいにすれば何でも通用するというような非常にレベルの低い発言だ」と猛反発した。選挙区事情によって立場も異なり、立民内からは「無理に方針を決めれば溝を生じさせかねない」と不安視する声も出ている。

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