1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 社会
  4. 政治

「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」にNATO事務総長が賛同…中朝を念頭に日本との連携強化

読売新聞 / 2024年7月12日 6時45分

 日本は、覇権主義的な動きを強める中国や、核・ミサイル開発を続ける北朝鮮に対抗するため、北大西洋条約機構(NATO)と連携の強化を進めている。ロシアと協力関係を深める中朝を念頭に平時から情報の迅速な共有を目指す。(政治部 栗山紘尚、工藤彩香)

 岸田首相は、日本の首相として2022年に初めてNATO首脳会議に出席し、3年連続の出席となった。

 会議に先立ち、首相は11日午前(日本時間11日夜)、米ワシントンでNATOのイェンス・ストルテンベルグ事務総長と会談した。首相は、昨年7月に発表した日NATO間の協力文書に基づき、「情報共有体制を強化し、宇宙やサイバー、共同訓練など、様々な分野で協力を推進していきたい」と語った。ストルテンベルグ氏は、首相が繰り返し訴えている「今日のウクライナは明日の東アジアかもしれない」との言葉に賛同し、「北朝鮮、イラン、中国がロシアの戦争を支えている」と述べた。

 会談では、日NATO間で、サイバー防御や偽情報対策などの協力を深化させる方針を確認し、秘匿性の高い情報をやりとりする専用回線の設置に向けて準備を進めることで一致した。

 欧州と北米が加盟するNATOは、日本と地理的な距離は離れているが、サイバー攻撃や偽情報の拡散は、国境を越える共通の脅威となっている。ロシアはウクライナ侵略前、インフラ(社会基盤)をマヒさせるためのサイバー攻撃を仕掛け、北朝鮮は核・ミサイル開発の資金にサイバー攻撃で得た外貨収入を充てているとされる。中露による虚偽情報の拡散や世論操作への懸念も深刻だ。

 外務省幹部は「平時から地理的な制約なく、活発にやりとりできる態勢を整えたい」としている。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください