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中国が運用可能な核弾頭「500発超」、ウクライナと同じ事態が東アジアで発生の可能性…防衛白書

読売新聞 / 2024年7月12日 10時23分

首相官邸

 政府は12日午前、2024年版防衛白書を公表した。中国が運用可能な核弾頭は23年5月時点で「500発を超えており、30年までに1000発を超え、35年まで増加し続ける」可能性があるとし、米国への対抗のため、核・ミサイル戦力の強化を続けると予測した。ウクライナ侵略と同様の事態が東アジアで発生する危険性にも警鐘を鳴らした。

 中国の軍事動向に関しては、沖縄県・尖閣諸島周辺を含む日本周辺で活動を活発化させていることへの警戒感を示し、「わが国の平和と安全を確保する上で、これまでにない最大の戦略的な挑戦」と位置づけた。

 台湾の 頼清徳 ライチンドォー総統が副総統だった23年8月に米国に立ち寄ったことを受け、中国が行った軍事演習について「台湾侵攻作戦の一部が演練された可能性がある」と分析。中国は台湾周辺での軍事活動を通じ、「実戦能力の向上を企図している」とし、「中台間の軍事的緊張が高まる可能性も否定できない」と強調した。

 ロシアによるウクライナ侵略を巡っては、「国際秩序を形作るルールの根幹が簡単に破られた」と指摘し、「同様の深刻な事態が東アジアで発生する可能性は排除されない」との懸念を初めて記載した。ロシアは「北朝鮮からの砲弾やミサイルの調達で戦力を維持している」とし、「中国との軍事的協力の重要性は高まっていく」と予測した。

 北朝鮮については「情報収集・警戒監視・偵察手段の確保といった質的な意味での核・ミサイル能力の向上に注力している」と記した。

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