ウクライナ向け砲弾製造のドイツ企業ＣＥＯ、ロシアが暗殺を計画…米独当局が察知し防ぐ

ロシア国旗＝ロイター

　米ＣＮＮは１１日、ロシア政府が、ロシアの侵略を受けるウクライナ向けに砲弾を製造する独軍事大手ラインメタルのアルミン・パッペルガー最高経営責任者（ＣＥＯ）の暗殺を計画していたと報じた。米独当局が察知し、未然に防いだという。

　５人の米国や西側当局者によると、ウクライナを支援する欧州の軍事産業幹部を暗殺する計画が複数存在し、最も具体的に進んでいたのがパッペルガー氏を標的にしたものだった。米国が今年に入ってから計画に気づき、独側に警告。独情報機関がパッペルガー氏の警護を強化し、暗殺を防いだ。

　ラインメタルは地上戦に欠かせない１５５ミリ砲弾を製造するほか、近くウクライナ国内に装甲車の生産工場を設ける予定だ。

　ロシアにはウクライナ支援に積極的な企業トップを殺害し、支援を妨害する狙いがあるとみられる。