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北海まさかのコールド負けで「3季連続」逃す、札幌光星が集中打で大金星…高校野球南北海道大会

読売新聞 / 2024年7月13日 5時0分

北海を破り、喜ぶ札幌光星ナイン(札幌円山球場で)

 第106回全国高校野球選手権大会の南北海道大会は12日、札幌円山球場で1回戦が行われ、3季連続の甲子園出場を目指した北海が札幌光星に七回コールド負けを喫する波乱があった。札幌日大は札幌龍谷に快勝し、札幌大谷も知内を下した。

札幌光星9―1北海

 札幌光星は1点を追う三回、集中打に相手の守備のミスもからんで、大量6点を奪った。その後は北海の反撃を抑え、快勝した。

周囲の期待は「善戦」、「逆にいいところを引いた」と闘志

 「北海戦、頑張ってね」。札幌光星の片山 正進 まさのぶ主将(3年)は抽選会で北海戦を引き当てた後、同級生らにかけられた激励の言葉を覚えている。強豪である格上相手に善戦してほしい――。言葉の意味をそう受け止めたことで、「(優勝のため)4回勝つうちの通過点。逆にいいところを引いたと思った」と、勝つことのみを意識できたという。

 先制されたが、冷静だった。片山主将は「落ち着いて焦らずやれば勝てるから、みんなで野球をやろう」と声を掛け続けた。強豪を撃破し、頂点まであと3勝。「次、みんな浮かれると思うので、そうならないようにやりたい」。チームを引き締める頼もしいリーダーが中心にいる。

無敗の強豪、あっけない幕切れに涙止まらず

北海 金沢光流主将(3年)  

 「勝ち続けるのは難しい」。平川敦監督に言われ続けたこの言葉を、この日ほど痛感したことはない。新チームでは、道内の公式戦負け知らず。優勝候補として臨んだ今夏も甲子園出場を信じて疑わなかったから、あっけない幕切れに試合後は涙が止まらなかった。

 昨年主将に就任し、個性豊かな部員をまとめるのに苦労した。練習時間について、主軸選手が「長い方がいい」「短く質を高めたい」とバラバラに主張し、まとまりがないように感じた時期があった。夏が迫り、最後は主将の自分が「やりたい人には満足するまで練習してもらう」と決断。チームは同じ方向を向いたのか。「夏までぶつかりあっていた。結局それを、うまく一つにできなかったと思う」と振り返る。

 この日、三回に一挙に6点を許した。堅守の北海には珍しい守備のミスで、リズムを失った。打撃でも「いつも通り、後ろにつないでいこう」と声を張ったつもりだったが、焦る部員の気持ちを落ち着かせることはできなかった。主将の力不足を感じながら、ゲームセットを迎えた。

 「このチームでの経験を野球でも人生でも生かしていきたい」。甲子園出場の歓喜と主将の重責を痛感した3年間を胸に、大学でも白球と向き合うつもりだ。(河野優梨花)

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