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南シナ海巡る中国とフィリピンの摩擦再燃…仲裁裁判所「否定」判決8年、中国は改めて「主権」主張

読売新聞 / 2024年7月13日 12時52分

 【北京=吉永亜希子、プノンペン=安田信介】オランダ・ハーグの仲裁裁判所が中国の南シナ海における主権主張を否定する判決を出して12日で8年となった。中国とフィリピンとの摩擦が再燃している。

 中国の政府系調査研究機関は11日、判決に反論する報告書を発表する記者会見を北京で行った。「中国は判決を基にしたいかなる主張や行動も受けいれられない」と強調。安全保障分野で連携を進める米日比について「新たな軍事対抗集団だ」と反発した。

 中国は8日、比軍が艦船を座礁させ、実効支配するアユンギン礁(中国名・仁愛礁)についての環境調査報告書も発表し、「座礁船がサンゴ礁の生態系を損ねている」と主張した。中国が実効支配するスカボロー礁(中国名・黄岩島)については「生態系は健全」と結論付け、中国政府の権利が及んでいるかのような既成事実化を図った。

 フィリピンメディアによると比政府は9日の声明で、中国側の調査結果は「虚偽だ」と反論。「サンゴや海洋環境に回復不能な損傷を与えたのは中国だ。2016年の判決で、海洋環境の破壊に中国が関与したことは立証されている」と非難した。エドゥアルド・アニョ国家安全保障担当顧問は12日、判決から8年を記念するイベントで「安全保障や安定を脅かす抑圧や干渉に抵抗を続ける」と述べ、中国をけん制した。

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