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織田信長は家臣の屋敷より高い位置に城を構えた…千田嘉博教授「当時としては画期的」

読売新聞 / 2024年7月13日 9時23分

「読売Bizフォーラム中部」で講演する名古屋市立大の千田嘉博教授(12日、名古屋市中村区のホテルで)=伊藤紘二撮影

 中部経済の未来と地域づくりを考える「読売 Biz ビズフォーラム中部」が12日、名古屋市で開かれた。城郭考古学者の千田嘉博・名古屋市立大教授が「城から読み解く武将の決断」と題し、約70人を前に講演した。千田教授は、織田信長以前の武将は家臣らの住まいと自らの住居に決定的な差異を設けなかったが、信長は、山上に城を設けて石垣を築くことで、家臣らの屋敷と物理的な高低差を生み出したと説明した。当時としては画期的な転換で、「信長が自らを頂点の存在として、階級的な社会に変えていこうという意志を感じる」と語った。

 また千田教授は、日本の史跡整備は、バリアフリーの観点からの取り組みが遅れていると指摘。天守閣の木造復元計画がある名古屋城について、「目が見えてよく聞こえるという人しか楽しめない城ではなく、開かれた城になることを期待する」とした。フォーラムは一般社団法人「読売調査研究機構」が主催し、読売新聞社が後援する会員制セミナー事業。詳細は7月18日の「東海けいざい面」に掲載予定。次回9月4日は村木厚子・全国社会福祉協議会会長を講師に招く。

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