秋田県知事、小坂町を「貧乏なんだよ」と発言…町に陳謝「擁護したつもりだった」

秋田県の佐竹知事

　秋田県の佐竹知事は、小坂町で開かれた町民との意見交換会で、「この町は金がないんだな。貧乏なんだよ」などと発言し、１２日、県庁で報道陣に「財政力がないと言えば良かった。言葉がきつかったと、町側に申し訳ないと言った」と釈明した。

　県などによると、知事は同町で１１日に開かれた「知事と県民の意見交換会」で、町内の施設の改修を提案されて発言した。町民や町職員が会場にいたという。

　佐竹知事は１２日、「小さい町は（財政に）余裕がないから、（改修が）うまくいかないだろうと、町を擁護したつもりだった」と説明した。「行政でも『東京は金持ちでうちは貧乏だから』と普通に使うので、つい言ってしまった。公開の場で言ったのは問題があった」と述べた。

　同町の岩沢秀一・観光産業課長は取材に「表現が良くなかったと思うが、小規模自治体の財政状況が良くないという意味で発言したと捉えている」と話した。