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石川県珠洲市で「復興支援ツアー」企画、葛藤あったが…「現状を知ってもらうことに意味がある」

読売新聞 / 2024年7月13日 12時11分

崩落した見附島の前で観光への熱意を語る宮口さん(6月21日、石川県珠洲市で)

 能登半島地震で大きな被害が出た石川県珠洲市で、被災者らが、倒壊した家屋が残る街中を案内し、被災体験などを語る「復興支援ツアー」を始める。今後の教訓としてもらうほか、被災地に人を呼び込み、復興の足がかりにしようと企画した。(川崎大輝、写真も)

 市内の自宅が全壊した宮口智美さん(38)が準備を進めてきた。ツアーは、津波で浸水した地域や仮設住宅、復旧作業現場などを車や徒歩で2時間かけて回る。いまも避難所で生活する人がいるため開催には葛藤もあったが、「現状を知ってもらうことには大きな意味がある」と話す。

 宮口さんは隣の能登町出身。結婚を機に珠洲市で暮らしている。家族3人で避難所に身を寄せ、炊き出しなどに協力する中、復興のためにできることはないかと考えた時にツアーを思いついた。

 勤務していた同市観光協会を3月に退職し、知人で同じく自宅が全壊した篠原和彦さん(64)に声をかけ、ツアーを主催する団体「リブート珠洲」を設立した。6月に住民8人を集めて模擬ツアーを実施したところ、「未来に向けて動き出せる希望を感じられた」と好評で、うち5人が「語り部」として協力に名乗りをあげてくれた。

 すでに団体客ら80人ほどの問い合わせがあり、14日に最初のツアーを開催する。宮口さんは「人を呼び込むことで復興につなげたい。ぜひ足を運んでほしい」と呼びかけている。

 珠洲市は宿泊施設が少なく、金沢市などからの日帰りを勧めている。問い合わせはリブート珠洲(090・2111・1785)へ。

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