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なでしこジャパン、パリ五輪前最後の国内試合で快勝…田中美南の先制点でチームに勢い

読売新聞 / 2024年7月13日 22時1分

 サッカー・国際親善試合の日本女子代表(なでしこジャパン)対ガーナ女子代表が13日、金沢ゴーゴーカレースタジアムで開かれた。世界ランキング7位の日本が、同65位のガーナに4―0で快勝した。前半、相手に退場者が出る中、無得点で折り返したが、後半開始早々に田中のゴールで先制すると、その後もセットプレーから得点を積み重ねて突き放した。

 パリ五輪前最後の国内での試合で後半に一挙4得点を挙げ、「攻撃も守備もどこに人数をかけるかにチャレンジする中で、後半、チャンスが増えたのはよかった」と熊谷。日本が積み上げてきた対応力を発揮した。

 相手のロングボールを警戒し、いち早くこぼれ球を拾うために4バックで構え、その前に熊谷を配置した。しかし、相手は足元でボールをつなぎ、さらに退場者が出て、中央の守備を固めてきた。日本は思うように崩せず、司令塔の長谷川が「個人的には今までで最悪」と振り返るほどだった。

 しかし、現在のチームには、そんな苦境を打開する力がある。後半から3バックに変更すると、「攻撃に厚みを増やそう」という池田監督の狙い通りに両サイドが高い位置をとって押し込んだ。そこから途中出場の選手が機能し、後半から入った浜野が先制点のアシストに続いて65分にゴールを決め、植木らも追加点を挙げるなど、相手が10人だったことを差し引いても迫力ある攻撃を見せた。

 五輪でスペイン、ブラジル、ナイジェリアと異なるタイプのチームと中2日で戦っていく中で、柔軟な対応力と選手層の厚さは欠かせない。「どの相手にどのシステムで臨むか、もっと精度を高めたい。金メダルを取って帰ってきたい」と熊谷。チーム一丸となって大舞台に挑む。(林田晴樹)

重苦しい空気をエースが打開

 前半の重苦しい空気を、エースの田中が振り払った。51分、敵陣でボールを奪い、ヒールパスで浜野に預け、ゴール前へ。「(パスが)来ると思っていた」とペナルティーエリア内で受けると、左足を振り抜いてゴール右隅に決めた。自身2度目となる五輪に弾みをつけ、「出るからには結果を出したい。パリ五輪では1試合1得点を目指す」と意気込んだ。

藤野、セットプレーに磨き

 藤野は磨き上げてきた正確なキックを見せつけた。67分、ゴールほぼ正面のFKをニアサイドに直接蹴り込むと、80分にはFKを植木の頭にピタリと合わせた。8強に終わった昨年のワールドカップ後は「蹴る、コントロールするという面で『質』を(意識して)練習してきた」。セットプレーは五輪でも重要な得点機として期待されるだけに、「強い自信を持ってやりきりたい」と力を込めた。

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