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しなやか北口榛花、「停滞感」吹き飛ばす…2度のシーズンベストでDL通算8勝目

読売新聞 / 2024年7月14日 8時55分

ダイヤモンドリーグのモナコ大会を制した北口(12日)=AFP時事

 【モナコ=平地一紀】陸上の最高峰シリーズ、ダイヤモンドリーグ(DL)モナコ大会が12日、行われ、女子やり投げで北口榛花(JAL)は、今季自己最高の65メートル21で優勝した。2位で迎えた最終6投目に逆転した。DL今季2勝目で、通算では8勝目。女子5000メートルは、田中希実(ニューバランス)が14分40秒86の今季自己最高で3位になった。男子110メートル障害決勝に出場した泉谷駿介(住友電工)は終盤に転倒して棄権した。

 女子やり投げの北口は、取材エリアの奥で待っていた日本の記者団に近づき、開口一番、笑って言った。「誰もいないかと思いましたよ」。会心の勝利に気持ちは弾んだ。

 昨年の世界選手権覇者が抱えていた停滞感を吹き飛ばした。「やっぱりここに来たら勝ちたいと思った」。強豪の集うDL仕様にスイッチを切り替え、1投目でいきなり今季自己最高の64メートル63。世界選手権3位のリトル(豪)に上回られても、最終6投目には心の余裕と自信があった。

 「風も後ろから吹いていそうな旗のなびきなので、思い切って投げられた」。再び今季自己最高を出し、65メートル台に伸ばした。

 6月の日本選手権を制しながら、記録に納得がいかずにもがいていた。「私の投げは、スピードとかパワーとかに頼ったものではない。やっぱり自分の大きさや、柔らかさをどうやって出すかを見つめ直した」

 しなやかさを取り戻してつかんだDL通算8勝目。「シーズン初めは色々考えちゃって、ごちゃごちゃしたまま試合に臨んでいた。今回ぐらい整理された状態で五輪にも臨めたらいい」。モナコの青空のように、心は晴れやかだ。

(平地一紀)

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