1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. スポーツ
  4. スポーツ総合

フェンシングのフルーレ・エペ・サーブルの違いとは…日本は3種目ともメダル候補

読売新聞 / 2024年7月27日 18時18分

 オリンピックでは1896年第1回アテネ大会から採用されているフェンシング。パリオリンピックでは、東京五輪に引き続き、フルーレ、エペ、サーブルの3種目で男女の個人・団体が行われる。それぞれの種目の違いを説明する。(デジタル編集部) 

 全長14メートルの細長い「ピスト」の上で、マスクをつけた選手が細長い剣を武器に戦うフェンシング。3種目は、得点となる「有効面」や「優先権」の有無などに違いがある。日本はパリ五輪では、個人は全種目に、団体は男女フルーレ、男子エペ、女子サーブルに出場。多くのメダルが期待されている。

フルーレ

 剣での「突き」で得点するフルーレは相手の胴体が攻撃対象。先に剣先を相手に向けた側に「優先権」が生じ、決まればポイント、阻止されれば権利が相手に移る。攻めと防御を瞬時に切り替え、巧みな剣さばきの応酬でポイントを競う。剣の長さは最大で110センチ、重量は500グラム以下。

 日本勢に初のオリンピックメダルをもたらしたのはこのフルーレ。2008年北京大会の男子個人で太田雄貴氏が「銀」を獲得。12年ロンドン大会では男子チームが団体初メダルとなる「銀」で続いた。

 今大会では、男子団体に金メダルの期待がかかる。昨年の世界選手権では、今大会も代表入りした松山恭助(JTB)らを擁し、男女を通じて初めてとなる団体で優勝を果たした。松山はその大会で銅メダル。個人での表彰台も期待される。

エペ

 フルーレ同様、剣での「突き」で得点するエペだが、得点の対象となるのは全身だ。「優先権」はなく、先に突く、あるいは同時でも得点できる。剣の長さはフルーレと同じ最大110センチ。重さは3種類の中で最も重い770グラム以下。

 21年の東京大会では男子団体が日本フェンシング初のオリンピック金メダルに輝いている。今大会は、東京大会メンバーで世界ランキング3位の加納虹輝(JAL)、2022年世界選手権銀メダリストの見延和靖(ネクサス)を擁し、2連覇も期待される。

サーブル

 フルーレ、エペと違い、サーブルには「突き」に加え「斬り」も認められ、ダイナミックな斬り技も見所となる。フルーレ同様、「優先権」のある方が得点出来るが、攻撃対象は頭部と両腕を含む上半身と広い。剣は最も短い最大105センチ。重量はフルーレと同じ500グラム以下。

 今大会はこの種目日本勢初のメダルの期待が高い。

 21年東京オリンピックで女子団体が5位入賞を果たすと、翌22年の世界選手権(カイロ)の個人で江村美咲(立飛ホールディングス)が金メダル、団体が銅メダルを獲得。江村は昨年の世界選手権(イタリア・ミラノ)で個人2連覇を果たしていて、今大会も金メダルの有力候補だ。

 フルーレ、エペ、サーブルすべてで日本勢の躍進が期待される今大会。選手たちの華麗な剣さばきに注目だ。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください