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兵庫県知事の新疑惑音声データ、死亡職員側が百条委に提出…生前「一死をもって抗議」と周囲に伝える

読売新聞 / 2024年7月16日 12時6分

兵庫県の斎藤知事

 兵庫県の斎藤元彦知事がパワハラなどの疑惑を内部告発された問題を巡り、告発後に死亡した前県西播磨県民局長の男性職員(60)が、斎藤知事が出張先で特産ワインを地元首長に求めたとする音声データや陳述書を準備していたことがわかった。県議会が真相究明のため設置した百条委員会は16日午後の理事会で取り扱いを協議する。

 関係者によると、百条委は12日に遺族から音声データや陳述書の提供を受けた。遺族側からは、男性職員が「一死をもって抗議する」「百条委は最後までやり通してほしい」といった趣旨のメッセージを残していたことも伝えられたという。

 男性職員が準備した音声データや陳述書には、斎藤知事が2022年11月、出張先の県西部で行われた会合で、地元特産のワインについて「まだ飲んだことがない。折を見てお願いします」などと首長に求めるやりとりがあり、首長側が実際に斎藤知事にワインを贈ったとする男性職員の主張も含まれているという。

 男性職員が3月に一部県議らに配布した文書で指摘した斎藤知事に関する疑惑は、部下へのパワハラなど7項目で、今回の疑惑は含まれていなかった。

 文書を巡っては、県が5月、疑惑を否定する内部調査結果を公表したが、不信感を募らせた県議会が6月に強い調査権限をもつ百条委を設置した。

 男性職員は当初、今月19日の百条委に証人として出頭する予定だったが、7日夜に死亡しているのが見つかった。自殺とみられる。

 関係者によると、男性職員は証言には前向きだったが、公用パソコンで作成した私的な文書などの提出を百条委に求められる可能性があり、百条委側に「プライバシーに配慮してほしい」と要請していたという。

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