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パレスチナ選手団の壮行会…女子選手「私がパリで泳いでる時、ガザの人々は支援物資を拾おうと海で泳いでいる」

読売新聞 / 2024年7月17日 9時23分

14日、パレスチナ自治区ラマッラで行われたパリ五輪の壮行会参加者。競泳に出場するバレリ・タラジさん(右端)が決意を述べた=福島利之撮影

 【ラマッラ(ヨルダン川西岸)=福島利之】パリ五輪に参加するパレスチナ選手団の壮行会が14日、パレスチナ自治区ヨルダン川西岸の拠点都市ラマッラで行われ、選手たちは「パリでパレスチナの旗を掲げる」と誓った。

 パリ五輪にはパレスチナから柔道やテコンドーなどの競技に選手8人が、パラリンピックには選手2人が参加する。壮行会には、戦闘が続くガザで親戚を失った女子競泳選手バレリ・タラジさん(24)が出席した。タラジさんはキリスト教徒のパレスチナ人で、米国で育った。一家が洗礼を受けたガザ市の教会は昨年10月19日、イスラエル軍の空爆で破壊され、避難していた親戚4人が死亡した。タラジさんは「私がパリで泳いでいる時にガザの人々は支援物資を拾おうと海で泳いでいる」と複雑な心境を打ち明け、「パリでは堂々と競いたい」と語った。

 パレスチナ五輪委員会によると、ガザで昨年10月の戦闘開始後、約350人の選手が死亡し、ほぼ全てのスポーツ施設が破壊された。1996年のアトランタ五輪で陸上男子1万メートルに参加したパレスチナ初の五輪選手マジド・マラヒル氏は今年6月、ガザで十分な治療が受けられず、腎不全で死亡した。61歳だった。

 パレスチナ自治政府のバルセン・アガベキアン外務担当大臣は壮行会で、「選手たちはパレスチナが立ち直る力のシンボルだ」と激励した。

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