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倉敷商「今年こそV」…2人の投手、2年連続で準優勝の悔しさバネに

読売新聞 / 2024年7月18日 5時0分

2失点完投で捕手の妹尾(右)とタッチを交わす倉敷商・和田虎

 全国高校野球地方大会は17日、3年ぶりの夏の甲子園を目指す作新学院(栃木)は完封勝ちで発進した。今春の岡山県大会を制した倉敷商は競り勝った。3年連続の甲子園を狙う九州国際大付(福岡)は零封勝ち。昨年の代表校では慶応(神奈川)、社(兵庫)などが勝ち上がったが、宮崎学園(宮崎)が姿を消した。

倉敷商4―2玉島商

 倉敷商のエース和田虎は、夏の怖さを知り尽くしている。私学・公立、群雄割拠の岡山で、左腕の増田とともに1年夏からマウンドに立ち2年連続で準優勝と、あと1勝に泣いた。3年夏、窮地になると「焦ってどうする。それでは2年間の意味がない」と考えられるようになった。

 ゆったりと左足を上げ、右腕をしならせた。二回には自己最速の球速142キロ。「以前は変化球中心だった。今では真っすぐが自信になった」と言い切る。

 カーブ、スライダー、チェンジアップも低めに集めた。「倉商は『入り』を大事にしている。それも投手メインに」。言葉通り、先頭打者の出塁は2度で、うち九回は内野手の失策。先頭を抑え、先手を取らせない投球の鉄則を貫いた。

 この日、ブルペンで待機した増田は、偉大な先輩、星野仙一氏を 彷彿 ほうふつとさせる熱血漢。一方、闘志を内に秘める和田虎は、酷暑のなか最後まで心を静め、9回を投げきった。2度の夏を意味あるものにするために。悔しさを共有する良きライバルに、勇気をもたらすマウンドだっただろう。(中村孝)

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