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作新エース小川哲83球完封、直球勝負で1安打無四球

読売新聞 / 2024年7月18日 5時0分

1安打で完封した作新学院の小川哲=木村彩乃撮影

 全国高校野球地方大会は17日、3年ぶりの夏の甲子園を目指す作新学院(栃木)は完封勝ちで発進した。今春の岡山県大会を制した倉敷商は競り勝った。3年連続の甲子園を狙う九州国際大付(福岡)は零封勝ち。昨年の代表校では慶応(神奈川)、社(兵庫)などが勝ち上がったが、宮崎学園(宮崎)が姿を消した。

作新学院3―0栃木

 作新学院の小川哲が快投を演じた。1安打無四球で完封。わずか83球で投げきった。最速は147キロ。球威があるだけでなく、右打者の外角低めへの制球が安定し、アウトの半数以上が内野ゴロだった。

 1メートル84、95キロの大型右腕は今春の選抜でも注目を集めた。しかし初戦の神村学園(鹿児島)戦で5回4失点。6四死球と制球が悪く、本塁打も浴びた。その後、体幹と握力の強化を始めた。毎日、1時間半。理想とする投球フォームを目指すため、肉体改造に取り組んだ。その成果が明確に表れた。

 「しっかり上からボールを潰すように投げおろす。下半身の体重移動をスムーズに。それが出来た」。七回以降、スライダーも少し交えたが、投球の約9割が直球だった。「ずっと真っすぐの練習を重ねてきた。自信があった」

 2016年に夏の全国制覇を果たした作新学院は、11年から21年まで10回連続で甲子園に出場していた。しかし一昨年は栃木大会の準決勝、昨年は決勝で敗退。いずれもサヨナラ負けだった。「夏の大会は毎年、紙一重。他チームと力の差はない」。今大会初戦で快勝しても、小針監督は表情を緩めなかった。

 「自分は入学以来、夏の甲子園に出ていない。今年こそは絶対に」と、小川哲は力強く語った。エースを先頭に、過去2年の悔しさを晴らす戦いを続ける。(塩見要次郎)

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