ＰＴＡ前会長、お金欲しさに会費口座から５５万円だまし取った疑いで逮捕…体制一新後に発覚

　奈良県生駒市立小学校のＰＴＡ会長に在任中、ＰＴＡの会計口座から５５万円をだまし取ったとして、生駒署は１７日、前会長の生駒市、無職の容疑者（５２）を詐欺容疑で逮捕した。「お金が欲しかった」と容疑を認めているという。

　発表では、容疑者は今年３月末までＰＴＡ会長を務め、会費の積立口座から出金しようと考え、市内の銀行で２月１日、不正に入手した預金通帳や払い戻し請求書を提出し、５５万円を引き出した疑い。

　今年度、ＰＴＡの体制が一新された後、口座の入出金を確認したところ、使途不明金があることが分かり、５月に署へ相談。通帳は普段校内で保管されており、本来、ＰＴＡの会計担当者が必要なときに持ち出すところ、容疑者は教頭に声をかけた上で入手していたという。署が余罪や詳しい動機を調べる。

　市立小の校長は「ＰＴＡは任意団体であり、学校としてコメントする立場にない」、生駒市教育委員会は「今回の件は非常に残念。児童に影響が出ないような対応を望む」としている。