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衆院審査会、防衛相に情報保全の抜本的な改善求める勧告…海上自衛隊「特定秘密」問題で

読売新聞 / 2024年7月17日 23時44分

 衆院情報監視審査会(岩屋毅会長)は17日、海上自衛隊で安全保障上の機密情報「特定秘密」が不正に取り扱われていた問題を巡り、木原防衛相に対して情報保全体制の抜本的な改善を求める勧告を出した。

 勧告では、「我が国の情報保全体制の信用を失墜させた」と批判した上で、▽情報保全教育の効果を恒常的に検証・改善する仕組みの構築▽定期検査の抜本的な見直し▽(犯罪歴などを審査する)適性評価を受けていない者の保全区画への立ち入りを厳格に制限するシステムの導入▽特定秘密の運用全般の抜本的な改善を通じた信頼回復――の4項目で対応を求めた。

 日本の情報保全が不十分だと米国が判断すれば、日米の防衛協力にも影響が及びかねないとの危機感から、「我が国に特定秘密を提供している関係国に対し、丁寧に説明を尽くす」ことにも言及した。

 審査会による勧告は、海自幹部が元海将のOBに特定秘密を漏えいした問題を受けて昨年1月に出されて以来、2例目となる。勧告は今回の問題について「昨年の勧告を重く受け止めず、特定秘密の保全に 真摯 しんしに取り組んでこなかったことの証左」だと苦言を呈した。

 勧告を受け、防衛省は17日、幹部職員や自衛官トップの統合幕僚長、陸海空3自衛隊の幕僚長らによる「再発防止検討委員会」を開いた。鬼木誠防衛副大臣は冒頭、実効性のある再発防止策が不可欠との認識を強調し、「防衛省・自衛隊が生まれ変われるよう全力で取り組む」と語った。

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