京アニ放火殺人５年、更地のままの第１スタジオ跡地で追悼式…遺族や社員ら１５０人参列

　２０１９年７月に３６人が犠牲になった京都アニメーション放火殺人事件の発生から５年となる１８日、京アニは京都市伏見区の第１スタジオ跡地で追悼式を開いた。遺族や社員ら約１５０人が参列し、家族や同僚に祈りをささげた。

　追悼式は非公開で、跡地に設置されたテント内で営まれた。第１スタジオは２０年４月に解体された後、更地のままになっている。京アニによると、社屋の再建を計画中で、敷地内に非公開の慰霊碑の設置も検討している。

　事件は１９年７月１８日午前に発生。３６人を殺害、３２人に重軽傷を負わせたとして、青葉真司被告（４６）が殺人や殺人未遂など五つの罪で起訴され、今年１月、京都地裁が求刑通り死刑を言い渡した。被告は大阪高裁に控訴し、控訴審は来年になる見通しだ。