松山土砂崩れ、発生からわずか25秒後に泥流が住宅地に…熱海土石流より速い時速36km
読売新聞 / 2024年7月18日 15時0分
松山市で12日に起きた土砂崩れは、斜面での崩落が始まったわずか25秒後に住宅地に押し寄せ、比較的速い時速約36キロ・メートルに達していたとの解析結果を、京都大防災研究所の竹林洋史准教授(砂防工学)がまとめた。土砂の粒が小さく、水を多く含む「泥流」だったことなどから、速度が増したとみられる。
竹林准教授は、現場で撮影された動画データや城山の地形などに基づき、土砂の流れをコンピューター上で再現した。
その結果、崩落した土砂は泥流の状態で谷筋を流れ下り、25秒後に住宅地に到達した際の土砂の高さは約3メートルだったとわかった。土砂に押しつぶされた木造住宅では、住民3人が亡くなった。この住宅にぶつかったさらに15秒後には、周辺の住宅地に土砂が広がる様子も確認された。
静岡県熱海市で2021年7月に起きた大規模な土石流の速度は住宅地付近で時速30キロ程度とされ、今回の方が土砂量は少ないとみられるが、流れは速い結果となった。竹林准教授は「災害監視用のセンサーで発生を直後に知っても逃げるのは難しかっただろう。どれほどの流速が想定されるかなどのリスクの把握が必要だ」としている。
松山市消防局や愛媛県警の捜索で13日に発見された3人の死因について、いずれも多発外傷だったことが、関係者への取材でわかった。気管に泥などを吸い込んだ形跡はなく、倒壊した建物の下敷きになるなどして、被災直後に死亡したとみられるという。
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