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走攻守で活躍の国学院久我山・矢野丈太郎選手、父は巨人の「あの人」…スタンドから見守る

読売新聞 / 2024年7月19日 5時0分

国学院久我山・矢野丈太郎選手(3年)

◆西東京大会・4回戦

国学院久我山5-0世田谷学園

 七回の打席に入る時、はやる気持ちを静め、落ち着いて逆らわずに打つことだけを考えた。「しっかり準備して、準備したことに自信を持って、思い切ってやりなさい」――。胸に刻む父からの教えの通りに。

 2球目をセンター前に鋭くはじき返して出塁すると、盗塁などで三塁へ。そして二塁ゴロの間に本塁へ頭から滑り込んで生還を果たし、白い歯がこぼれた。

 父は、巨人の一軍打撃コーチの矢野謙次さん(43)。現役時代は勝負強い打撃で活躍し、「右の代打の切り札」とも評された。自然に小学1年で野球を始め、父からも打撃や投球の手ほどきを受けた。高校は父と同じ国学院久我山を選んだが、「父と同じ道を歩みたかったからではない。あくまで文武両道の学校で成長したかったから」と強調する。

 50メートルを6秒で駆け抜ける脚力と肩の強さが持ち味の自分は、父とはプレースタイルもまるで違う。でも、父の「しっかり準備しなさい」という言葉は忠実に守り続け、柔軟体操などの基本にも徹底して取り組んだ。

 この日は、中堅深くへのフライを好捕するなど守備でも活躍し、スタンドから見守った謙次さんも「粘り強い打撃だったし、走塁も良かった」と息子の活躍に目を細めた。「目の前の一戦を戦い切れば、その先に優勝がある」。父が行けなかった甲子園は、自分が行ってみせる。(井上勇人)

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